毎年、夏に取引先某社から結構大量の車庫証明と自動車登録の依頼があり、当事務所では「夏祭り」と呼んでいるのですが、今年は例の半導体不足による新車の納期遅れから「第1弾、第2弾、第3弾」と2ヶ月間3回に分けて夏祭りが行われることになりようやく今週で終了、いつもの三倍の手間がかかってトホホです。
今年は何故か岐阜ナンバーの登録が多く、豊橋と比べると体感温度で10度位違う猛暑の岐阜に名鉄電車で80分もかけて行ってレンタカーやカーシェアで岐阜の警察を回るという苦行を6回もさせられる羽目に、スタッフが誰も行きたがらなかったんですね(苦笑)。
しかし今回はひょんなことから柳ヶ瀬の天然記念物的な中華そば屋を発見、大正時代から続く独特な中華そばを6回も食べさせていただくことに。お椀は和風、出汁は醤油の日本蕎麦風で麺も鹹水がそれほど入って無いまろやかマイルドな味で最近流行っている油ギトギトラーメンとは一線を画しているのですね、昔はこういう中華そばが主流だったのでしょうが飲食チェーンの勃興で個人の中華料理店はどんどん廃業に追い込まれ逆にユニークとなりシーラカンスのように令和まで生き残ってしまったのでしょう。
またメニューも中華そばとワンタンの二種類のみで、中華料理店にも関わらずチャーハンも餃子もアルコールも置いていないというシンプルさ、お値段もそばワンタンともに一杯500円(最近値上がり、以前は400円だったそう)と良心的、昼時に行くと行列ができるほどの人気店で、好きな人はワンタンと中華そばを2つ頼んで食べるほど岐阜人に愛されているお店なんですね。
お店は老夫婦と厨房料理人の3人~4人で恐らく家族経営されているようなのですが、注文して5分も経たず料理は出てきますし、老舗にも関わらず肩肘張らない腰が低い接客をされていてこれまた感動、最近の飲食店は一店舗だけではやっていけないせいでしょうが他店舗経営、店長やスタッフを雇って経営者はお店に出ず現場任せなところが多く、人の入れ替わりが激しく料理の味付け盛り付けは変わるは接客も適当だったりスタッフそのものが足りなかったりという残念なところが目立つんですよね。
この岐阜の天然記念物的中華そば屋みたいに家族経営で身の丈経営をすれば競争が激しく3年で6割潰れると言われる飲食店も100年持つのかも知れませんが、1杯500円のそばを100杯売って日商5万、200杯売って日商10万なのでやはり儲からないのかも、でも昔はこういう商売っ気の無い個人経営の飲食店たくさんあったよね、そんなことを話しつつ我々は中華そば屋を後にし夜の柳ヶ瀬に向かったのでした(笑)【業務週報2022年7月第4週】