先日、某SNSで海外在住の日本人同士の抗争が発生。下のまとめサイトを参照していただければと思いますが、今流行りのオンライン語学レッスンサービスを提供している日本人同士と利用者、利害関係者の間でボタンの掛け違いというか意見の相違や金銭トラブルが発生してしまったようで誹謗中傷合戦、泥仕合となってしまいました。交流や人間関係を作ることが目的のはずのSNSでこれほど激しい攻撃が行われてしまうというのは利用者のモラルもそうですが、匿名SNSの欠陥かも知れませんね。楽しいはずのSNSで逆にイライラとは。

https://togetter.com/li/1834016

海外で暮らしたことがある人間なら分かると思いますが、移住したてで現地の言葉が出来ないうちは狭い同国人コミュニティーの中で暮らすことが多いと思います。日本人だと日本人村ですがこれが結構人間関係がキツイんです。よくあるのが駐在員と現地採用組の抗争、駐在員は現地人と同じ賃金レベルで働く同国人を見下し、現地採用組は現地の言葉が出来ないのに高給取りの駐在員の陰口を叩くという争いがどこの国の日本人コミュニティーにでもあるのではないでしょうか。その他にも先に移住した人の先輩マウンティングや上下関係、ビザが優遇されている国際結婚移住組と自分の能力や学歴、出資で就労ビザを取った同国人も仲悪くなりがちでしょう。

私が住む町には日系ブラジル人の人たちが約8千人位住んでいますが、これも海外の日本人村同様コミュニティー内にグループというか派閥が出来ていて結構仲が悪いんです。ブラジルの都市部から来ているブラジル人は田舎出身のブラジル人を馬鹿にしたりする人がいますし、日本居住歴の長いブラジル人や日本生まれ日本育ちのブラジル人は日本に来たばかりで日本語の出来ないブラジル人を馬鹿にしたり騙したりという場面にちょくちょく遭遇します。そう考えると海外の日本人村内の抗争は特殊な事例ではなくどこの国のどこの外国人コミュニティーにでもあることでしょう。

海外で起業する場合も同国人のみをターゲットに場合と現地人をターゲットにする場合と2種類ありますが、異国での同国人相手のビジネスはマーケットが小さく過当競争になりがちですし、成功してもすぐ真似されて成り立たなくなるという欠点がありますね。本当は現地人をターゲットにしたほうが大きな商売ができるのでしょうが、言葉や商慣習、文化の違いなどで外国人では現地人マーケットに入り込めないので同国人相手の小商いとなってしまい、不毛な潰し合いになってしまうのでしょうが。

結論としては異国や移住先で同国人とばかり付き合いっていては日本にいるのと変わりませんし、日本人村は狭くて人間関係が日本にいるより面倒、なるべく早く移住先の文化や言葉を覚えて現地に溶け込むようにしたほうが良いということです。

以上閑話でした。【業務週報2022年2月第1週】

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