今年3月に起きたウィシュマさんというスリランカ人の元留学生が不法滞在が原因で収容された名古屋入管の収容施設で急死した事件ですが、現状では闇というか分からない事だらけ。いろいろな推測や憶測が出ていますのでちょっと整理してみますと、
・入管は何故ウィシュマさんを収容中に死亡させてしまったのか
そもそもウィシュマさんが適切な治療を受けていればこの事件も起きなかったわけですし、事故が起こってからも法務大臣が法務省、入管局がきちんとした対応をしていればこの事件がこれほど炎上することもなかったはずです。報道によると仮放免目当てで詐病の申告をする収容者がいる一方、入管の収容所ではここ20数年で20名もの収容された外国人の方たちが急死不審死しているそうです。私が知る入管局という役所は在日外国人の増加に対して職員の数が追いついてなく、あまりサービスのよくないところですし、職員も疲弊しているでしょうから、収容所されている外国人の扱いが良くないのは想像できますが。遺族や支援団体が要求しているビデオや報告書が公になれば真実が明らかになるのか、また隠蔽したお手盛りのものを出して炎上するのかどちらでしょうか。
・ウィシュマさんは何故不法滞在になってしまい、何故母国への帰国を選ばず仮放免申請を選んだのか
最初ニュースが流れたとき、私はウィシュマさんがいわゆる就労目的なのに留学生の在留資格で来日した「偽装留学生」だと思いこんでいたのですが、これまでの報道によると彼女は母国で「難関中の難関の国立大学を卒業してスリランカで英語の教員として務めていた」優秀な人物だったそうです。それが何故在籍していた日本語学校に通わなくなったかというと、どうやら日本で同国人の筋の悪い彼氏が出来てしまい、暴力を受けたり所持金を召し上げられという事情があったそうです。母国で優秀だった留学生が日本で崩れてしまうのは留学生あるあるですが、「家を抵当に入れ日本に送り出してもらった」以上、日本で就職せずにスリランカに帰国すれば実家を取られてしまうでしょうし、そのために何とかして日本に留まるために仮放免申請をしたのではと私は推測していますが。
・支援団体はなぜウィシュマさんの遺族を支援しているのか
外国人支援団体にもいろいろなタイプがありますが、今回の運動に参加している人々や組織は難民問題や外国人事件を扱っている弁護士さん、いわゆる人権派の弁護士さん、毎日新聞、朝日新聞などの新聞、共産党や立憲民主党、社民党など野党の国会議員や政治家さん、反原発運動や従軍慰安婦運動をしていた活動家の方々、問題意識のあるユーチューバー、作家、タレントさんなどなど。日常外国人と接していて在日外国人事情がよく分かっている外国人派遣会社や人材紹介会社関係者、技能実習生を監理する監理団体職員、日本語教師、教会関係者、申請取次行政書士などのみなさんの参加が無く興味もそれほど示さないのは意識の高低の差でしょうか。また素朴に穿った見方ですが、困窮が原因で入管に収容された外国人の遺族を支援する理由や意味は何なのだろうか、ネットで噂されている政治利用や売名、難民支援ビジネスではないかなど支援側にも謎がありますね。
入管は都合の悪い事実を隠蔽しようとしますし、支援団体側も自分たちに都合の悪い事実はという面がありますので、中立公正なジャーナリストに事実を暴いていただきたいと思います。
【業務週報2021/22】