前回の続きです。我が国における外国人労働者の数は増える一方ですが彼らの日本語能力は落ちる一方、非漢字圏のアジア諸国からの外国人労働者が主流になりましたし、物価高騰と超円安で貯金も仕送りもできないという状況で来日前の初期衝動が保てない、職場にも地域にも同国人がいっぱいいて日本語話せなくても日本で生活できる、技能実習から特定技能1号2号に上がれば日本永住も可能となりそうですがそもそもデカセギで日本に永住するつもりはないのでなるべく日本語は勉強したくないなどがその理由と原因だと思いますが。
日本は今後も少子高齢社会による労働者人手不足が続き今より更に数倍の外国人労働者数が必要でしょうから、日本語能力が落ちても員数合わせで外国人労働者の確保を強いられると思います。こんな状況で今流行っているのが「やさしい日本語」。
漢字が読めない外国人のためにルビを振ったり、複文構造や二重否定文を使わずカタコトで話す、日本語特有のオノマトペは使わないなどが「やさしい日本語」のルールらしいのですが、日本人でも理解が難しい難解なお役所言葉が日本語が分からない外国人に通じない役所を中心に利用が促進されていて一種の「やさしい日本語」ブームみたいになっている感がありますね。そういう多文化共生セミナーも盛んに行われていていますしね。
ただ日本の伝統的な大企業内では相変わらず敬語語や謙譲語やビジネス日本語が使われているのでやさしい日本語しか出来ないと就活に失敗したり、入社しても日本語の壁にぶち当たりそうな気がします。向上心のある外国人はいくつになっても日本語を勉強していますし、一時企業の社内英語公用語化が流行りましたが日本人も日本に来る外国人も英語は苦手なのであまり普及しなかった記憶がありますが。
移民国家アメリカでも「スパングリッシュ (Spanglish)」という英語とスペイン語がゴチャまぜになった言葉を母語がスペイン語の住民は使うようですし、ブラジルに移住した日本人移民も当初は「コロニア語」という日本語にポルトガル語を混ぜた言葉を使っていたそうなので数十年後の日本もベトナム語混ざりの日本語が使われている可能性は否定できませんがいかがでしょう(苦笑。
外国人労働者の日本語能力低下にあわせて「やさしい日本語」が開発され今後普及するのか、一時のブームに終わるのか今後も注視していきたいと思います。【業務週報2024年3月第3週】