今月は対照的な事故と事件が起きました。ともに外国人技能実習生が関わってます。

一つは宮崎県の椎葉村という山奥の過疎の村で台風による山崩れで建設会社の事務所が土砂に押し流され、ベトナム人の技能実習生2名が行方不明になった事故(1名は遺体で発見)。台風による復旧作業が予測されたため日曜日にもかかわらず会社で待機しているところを土砂災害が起こったそうですが不運というか、3K職種が多い技能実習でも建設と農業、漁業は死亡労災事故が多いと言わざるを得ません。

報道を見ると土砂災害に巻き込まれた技能実習生2名はまだ20代前半と若く来日し数ヶ月、「実家の借金を返済するために、家族の反対を押し切って来日」したそうです。しかし欧米や台湾への密入国や不法就労と違い家族はまさか安全な日本でこんな事故に巻き込まれるとは本人も家族も思っていなかったのではないでしょうか。起きてしまったことは仕方ないですが、技能実習生は日本語能力がそれほどない外国人なのですから日本人以上に労災を防止する配慮が今後は必要だと思います。

もう一つは群馬のラブホテルで経営者の老女が殺害された事件で、ベトナム人の技能実習生が自分がやったと自首したという報道。ラブホテルという場所が場所だけにまさかそういう場所とは縁遠いはずの技能実習生がと驚いた人も多いのではないかと思いますが、今考えると伏線はいろいろありましたね。

まずベトナム人をはじめとする技能実習生や留学生ですが、コロナショック以降解雇やバイトの減少なので生活に困窮するものが続出、日本での生活を諦め母国に帰国しようにもやはりコロナによる出入国制限や航空券の高騰などにより帰るに帰れないいわゆる生活困難、帰国困難が問題になっています。こうなると自暴自棄になり犯罪してでもというヤケを起こすものも出てくるでしょう。

また今年の夏、群馬や栃木などの北関東で大規模な家畜泥棒や野菜や果物などの畑荒らしが連続して発生し問題になっておりますが、これも外国人が実行犯なのではと噂されています。岐阜で起きた和牛、ヤギ、ニワトリ泥棒も犯人は外国人で動機も生活に困っていて食べるためと供述しておりますし、支援が無いか行き届かず、追い詰められている外国人が多いのだと思います。

今回の事故と事件、事故は技能実習生が被害者に、事件は技能実習生が加害者と対照的。窮鼠猫を噛むではありませんが普段でも弱い立場の技能実習生がコロナショックで追い詰められ、支援もなく孤立し、最終的に無差別に凶悪な犯罪を起こすというのは悲劇以外の何者でもありません。日本政府、各機関、困窮外国人の出身国の領事館大使館は早急に生活困難、帰国困難外国人の問題解決に乗り出すべきではないでしょうか。