1月に中国で始まった新型肺炎、コロナウイルス騒動ですが、3月になろうとしているのに全く終焉の兆しが見えないというか、逆に我が国では感染が広がり混乱がひどくなっているような感がします、学校も急遽来週から休校になるみたいですしね。
先日は愛知県東部にある中国人旅行客を受け入れていたホテルがキャンセル続出で自己破産というニュースが流れました。愛知県は外国人旅行客の往来の多い東京大阪の所謂「ゴールデンルート」の中間地点にあるため団体旅行の中国人旅行客の宿泊需要があるのですが、これまで右肩上がりだったインバウンド業界にとって今回のコロナウイルス騒動の衝撃は相当なものだと思います。
この2013年に書いたブログ記事、今でも覚えているのですが尖閣諸島問題で中国人旅行客が一時的に今のように激減し、中国人旅行客を受け入れていた愛知県にあるホテルで通訳として働いていた在留資格国際業務(今の技人国)の中国人スタッフの業務と収入が激減し通訳としてのビザの更新が不許可、30日の出国準備中に転職活動をして別の会社で再度人文知識で在留資格を得たという案件でしたが、コロナウイルス騒動が長引けば今後同様のケースが増えていくのかも知れません。観光業界で働く外国人労働者も7年前と比べると激増した一方、入管の審査は厳しくなったので雇用調整、リストラの末に帰国を余儀なくされたり、会社都合で内定取消しになる「インバウンド人材」が増えそうな予感がします。
世界経済危機の時に日系ブラジル人労働者が大挙派遣切りに遭い、犯罪防止のためのガス抜きと生活保護を受給させないために厚労省が1人当たり30万円の「帰国支援金」をバラまきましたが、この写真は2009年4月に浜松市で行われた帰国支援金の説明会会場で撮った一枚。2020年はもともと東京オリンピック終了後の下半期から不況になるのではないかと噂されておりましたが、コロナウイルス騒動で不況が前倒しした感があります。アベノミスク後に外国人雇用の業界に参入した人は知らないかも知れませんが、不況になると真っ先に首を来られるのが我が国では外国人労働者です。外国人労働者が解雇されればここ数年イケイケドンドンだった外国人雇用の業界にも逆風が吹き始めることになります。
このように今年は難しい状況が続きそうですが、判断を誤らないようにして苦境を乗り切っていきたいと思います。