リーマンショックの時は帰国困難、生活困難外国人に対する施策が出されましたが、今回のコロナショックは何も。母国にも戻れず生活にも困窮してても生活保護も受給できないとなると行き着く先はという話かも

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新型コロナウイルス騒動で振り回された2020年も残すところ後4ヶ月、再入国制限撤廃、入国制限も一部の国から再開されましたが、まだまだ先行きが見えない状況が続きそうな感じがしますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私はもう今年は諦めました(苦笑)

コロナショックで問題となっているのが、出入国制限による帰国困難外国人とコロナ不況による生活困難外国人の大量発生、前者は技能実習生や留学生などの外国人が母国に帰国したいのに国際線の運休や減便、航空券のチケット高騰で帰国できない状況、後者はコロナ不況で仕事やバイトが減ったり失業したりし日本での生活が困難になっている外国人が大挙発生している状況です。

今を遡ること10年位前のリーマンショックの時も今のコロナショックと同様外国人労働者、特に派遣の日系ブラジル人労働者が真っ先に切られました。飛行機は通常通り飛んでましたが、家族で来日していた南米日系人労働者は高額な航空券が買えず帰国困難となりましたし、2009年3月の派遣切りで外国人労働者は一旦解雇され貯金もなく雇用保険での生活を強いられることになりました。当時も面倒な雇用調整助成金を活用するという外国人雇用企業や派遣会社はあまりなかったんですよね、派遣法の問題もありましたし。

このような状況でコンビニ強盗や車上狙い、盗難品の転売みたいな生活困窮型の外国人犯罪が増え、派遣会社の寮や家賃を払えずアパートを追い出された外国人の路上生活者や車上生活者が出現し、学費が払えず外国人学校を退学した外国人の子が不登校になったりしなど在日外国人を取り巻く環境がどんどん悪くなって行ったんですよね。2009年~2010年位は。

治安の悪化を警戒したためか当時の日本政府は三つの外国人支援策を講じました。帰国支援金、就労準備研修、虹の架け橋教室です。

帰国支援金は帰国困難に陥った日系人を対象に一人30万円、家族は20万円を返済不要で支給という今考えると太っ腹な政策、しかし支給者は最低3年日本に戻ってこれないという縛りがあり後で問題になりましたが、それほどの利用者はなかったと記憶しております。自費で航空券買って母国に帰った外国人のほうが多かったのです。

帰国支援金が日本での再就職を諦めた外国人へ母国への帰国を促す支援策でしたが、就労準備研修は全く逆で日本での再就職を目指す外国人に雇用保険を受給しながら無料で日本語や、面接、ビジネスマナーに関する講座を受けさせるというものでした。愛知県のNPOが就労準備研修を仕切っており、私も講師を勤めさせていただきましたが、学習の効果には疑問符が付きましたがガス抜きには良い方策だったと思います。

虹の架け橋教室はこれまたブラジル人学校に通っていたブラジル人子弟の親が失業し学費が払えず退学、未就学不登校になるケースが続出したため日本の小中学校に入れるためのクッションのような役目の施策です。

こう考えると当時の政府は今の政府より外国人に対する施策をしていたと感心、当時の総理は今の副総理なのですが(苦笑)。どうして帰国困難、生活困窮外国人に対する施策を行わないのかちょっと不思議な感じがしますね。

リーマンショックの時に帰国困難、生活困難に直面したのは日系ブラジル人労働者で、彼らは雇用保険が受給できましたし在留資格の面でも生活保護も受給できましたが、コロナショックで帰国困難、生活困難に直面しているのは留学生と技能実習生で留学生は雇用保険も日系人労働者より貰えないでしょうし、生活保護も在留資格の面で受給できません。セーフティーネットがない分、外国人犯罪一直線という方向に向かわなければよいと思いますが。

引き続きこの問題も注視していきたいと思います。