通常COEがあればほぼ100%日本に入国できるのですが、今はコロナで状況や手続きがコロコロ変化するので実際に来日するまで気が抜けません。
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今年の3月に申請した南米日系人の在留資格認定証明書がようやく交付、申請中新型コロナウイルス発生により認定申請の審査が止まったり、入管から追加書類を要求されたのに郵便事情が悪くなかなか届かなかったりで結局5ヶ月もかかってしまったのですね。さらにこれから航空券の手配や入国手続きをしないといけないのですが、身分系在留資格なので入国制限の厳しい就労ビザや観光の外国人よりは早期に来日できるとは思いますが、順調に行って年内に来日できれば良いと思っていますがどうなることやらです。
元々今回申請した4人は12年前の2008年に一度在留資格認定書交付申請をしているのですが、申請中にリーマンショックが起こり申請を取り下げた経緯があります。リーマン、トヨタショックで在日日系ブラジル人の7割位は派遣切りに遭って失業、求職状態となり日本に来ても苦労するだけだろうからとアドバイスしたような記憶がありますが、当時BRICSの一角で破竹の勢いだったブラジルもリオ五輪が終わり経済危機が訪れ、日本も今年行われる予定だった東京五輪がコロナで来年に延期、来年も今の状況だと行われるかどうか不明確ですし、オリンピックが終われば本格的な不況に突入する気がしますが。
しかしリーマンショックの時とコロナショックの今を比べると、日系人労働者の雇用は現在のほうが格段に安定していると思います。リーマンショックが製造業や製造業派遣労働者を直撃したのに比べ、コロナショックはインバウンド、観光、飲食業を直撃し現状日系人労働者の雇用に直接的影響を及ぼしていませんし、コロナで入国が遅れている技能実習生や留学生の代わりに日系人労働者が人手不足解消の手段として脚光を浴びている面もあると思います。
こういう状況でコロナ不況で雇用がそれほどないのにも関わらずコロナが日本よりひどく経済もダメダメな母国よりはまだましと日本に来たがる、日本に戻りたがる「コロナ難民」のような外国人が増えるのかも知れません。入国制限や再入国制限の緩和も結構ですが、空港検疫や自主隔離ももっと厳しくしないと国外からの感染者が増えてという悪循環が起こるような気もします。
日本国内でも外国人コミュニティーの中で既にクラスター感染が発生しているようです、ぜひ政府や自治体には素早い、断固とした行動を取っていただきたいと思います。