2025年(令和7年)になり早くも1ヶ月近くたちましたがキャベツ1個千円、ガソリンリッター180円という物価の高騰が止まず庶民の生活はますます苦しく景気も悪いように感じられますが皆様お元気でしょうか。

不景気なのに関わらず少子化による人手不足は止まらないようで相変わらず外国人労働者の受け入れや拡大が官民競って行われていますが、令和の今人気の外国人労働者が技能実習生と特定技能外国人というのは外国人の受け入れの仕事を二十数年間してきた私としては驚きというか隔世の感、そして違和感がありますね。

移民政策を取っていない国ですと単純労働に従事する学歴の無い外国人労働者の受け入れはその国の国民の雇用を奪い賃金待遇の上昇を妨げ、治安悪化の懸念があるのでNG、高度な技術や知識のある外国人労働者しか就労許可を出さないのが今まで原則だったのですが、ここ10年余りで先進国の少子高齢化による若年労働者不足、人手不足がクローズアップされるようになり、各国が国策による人手不足解消のための単純労働に従事する外国人労働者受け入れを始めたり強化し出して流れが変わってきたように感じます。

我が国でもアベノミクス以降本来国際協力が目的であった技能実習制度が実質人手不足対策に使われるようになりましたし、技能実習生を長く雇用したいという経済界の声に応えて特定技能の制度が作られ少子化で減った日本人の若年労働者を採用できない企業を中心に盛んに利用されるようになりました。今まで外国人雇用の問題児で悪者、絶対ヒールだった技能実習制度や特定技能制度が今や主流でド真ん中というのはスゴイ話だと思います。

ただ技能実習生や特定技能外国人の受け入れを拡大しても単なる人手不足解消にしかならず、外国人人材で我が国の国力を高めようと思えばやはり高い技術や能力のある技人国や高度専門職の外国人の受け入れを推し進めるべきだと思いますがいかがでしょうか。

円安と物価高騰や韓国台湾との国際人材争奪競争でアジアからの技能実習生の日本離れが本格化してきたようですし、失踪や労使間トラブル、人権侵害問題の多発により技能実習制度自体再来年から育成就労制度に移行されます。治安の良さと物価の安さは日本で就労生活する魅力でしょうが賃金が上がらないと数十年後には外国人労働者は日本に来なくなるはずです。そう考えると今後は省人化無人化なのだろうと思いますが。この問題も注視していきたいと思います。【業務週報2025年1月第5週】