先月2023年の1月に東京の狛江で90歳の高齢日本人女性が押入り強盗団に殺害されるという衝撃的な事件がありましたが、実行犯役に指示を出していたのがフィリピンの入管収容施設に収容されている日本人の集団で入管職員に賄賂を払い入手したスマホでSNSを使い日本にいる実行犯役をリモートで操っていたという映画かドラマにでもなりそうな話でまたビックリ、さらにこの強盗グループは日本全国で資産家宅で押入り強盗を働いていたようですが、実行犯役の容疑者の中にブラジルとフィリピン国籍の若者が混ざっていたとの報道に3度ビックリさせられました。

捕まった外国籍の若者ですが闇バイトを見つけて応募できる日本語能力があるので恐らく日本生まれか日本育ちの若者だと思うのですが、外国籍の若者が犯罪集団に取り込まれるというのは先日見た映画「ファミリア」のストーリーと全く同じ、鑑賞時は大げさだと思ったのですが、私のものの見方や考え方が甘かったのかも知れません。

報道によると遠隔指示強盗グループの首謀者は「日当100万円」で強盗経験や意欲?のある若者をSNSで募っていたということですがコロナや物価高騰で生活に困窮していたのか目が眩んだのか、そもそもたかが100万円で罪の無い高齢者を殺めるかというのが非常に疑問なのですが、今の日本は想像以上に閉塞した階級社会や格差貧困社会になってしまい若者が日本の将来に希望を持てなくなった結果なのかも知れませんね。

昨年超円安が進行し物価や光熱費が値上がり高騰したのに関わらず給料や所得が上がらない状況で日本人の若者が海外で就労するのが一部でブームとなっているようです。10年前ほど前の東日本大震災後の不況時にも「セカ就」と呼ばれる海外就労の形態がありましたが、あの時はまだ高学歴者や手に職がある者、語学能力がある者が主体だったはずですが、今の円安と物価高騰を嫌っての海外就労はワーホリ制度を利用し介護や農業や観光業などのいわゆる簡単な単純労働や肉体労働でデカセギするという「日本人版技能実習生」みたいな感じで矛盾や違和感を感じずにはいられません。

アベノミスクで実質安い労働者である外国人技能実習生を活用して日本人の若者の雇用を奪い賃金の上昇を阻害したツケが遠隔指示強盗事件や日本人の若者の日本離れの遠因にあるでしょうし、時給2千円、3千円稼げて貯金が出来れば日本人の若者も強盗もしないでしょうし、単純労働しに海外にデカセギに行く必要も無いでしょうし、お金に余裕があれば自然と結婚するようになって現在社会問題となっている少子化の状況も改善するような気がしますが。

治安の良いといわれる日本の治安もこういうふうに悪くなっていくのだなと実感させられた今回の事件でした。【業務週報2023年2月第2週】

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