先日台湾のニュースをチェックしているとまたまた興味深いニュースが。イタリア人の富豪の男性と台湾人のCAの女性が恋に落ち未婚のままハーフの女児が生まれたのですが、紆余曲折を経て別れることになってしまい8歳の娘の国を跨いだ奪い合いに。結局ハーグ条約未加盟のためか台湾人の母親側が台湾で起こした裁判で2度負け、子供はイタリアにいる父に引き渡されることになったのですが台湾側が拒否しいろいろな工作を、最終手段として8歳の娘が母親と一緒に台湾で生活したいという嘆願書を台湾の総統や裁判所宛に書いて送ったら何と裁判所の強制執行命令が覆り子供は台湾に居続けることが出来るように、娘を迎えに台湾まで来たイタリア人男性は怒って帰国という顛末です。
台湾イタリアの子供奪い合い戦争で台湾の憲法法庭が子供の台湾での生活を認めたという報道。お偉いさんへの陳情が裁判所の判決や命令を覆してしまうのは台湾あるあるだが:台義跨國爭女 大法官出手護童留台 https://t.co/DHiYARGqDO pic.twitter.com/V85oSKLaos
— OfficeShibata (@officeshibata) March 19, 2022
これと似たような事件で、先月も台湾に住むインドネシア人一家の父親が地下銀行に関与してしまい規定により一家の永住権が取り消しになり母国に返されることに。台湾で学ぶ娘3人がこれまた台湾政府の内政部部長(日本だと総務大臣のような役職)に嘆願書を書き送ったところ何と娘3人は台湾での在留が特別に認められるという事件もありました。日本でこういう事をしようと思うとまずマスコミを動かし世論を高めという面倒な工作が必要ですが台湾は大臣単独でこんな大岡裁きが出来てしまうのですね。
台湾でインドネシア人の父親が地下銀行に関与してしまい家族全員退去強制に、台湾の学校で学ぶ娘3人が内政部に嘆願書を書き三姉妹の台湾の在留は認められそうという報道。カルデロン事件の台湾版のような話:3姐妹寫信求情不要遣返回印尼 徐國勇回應了 https://t.co/LQG9XkYATM pic.twitter.com/EexuwGvUuE
— OfficeShibata (@officeshibata) January 30, 2022
台湾も今は法令遵守の法治国家だと思うのですが意外と人治的、コネ人脈社会みたいなところが残っていて、法律的にどうしようもならない問題が起こると権力者や政治家、お偉いさんに泣きついて何とかなってしまうことが日本より多いようです。日本でも昭和の頃は飲酒運転、犯罪や交通違反揉み消しや賄賂、私刑とかありましたしここらへんは日本より数十年遅れていると言うか文化が違うのかも知れません。
台湾で外国人と台湾人がトラブり訴訟になると台湾人に有利な判決が出るという印象がありましたが最近では変わってきているようです。2020年に台南でマレーシア人女子留学生が台湾人の若者に拉致暴行され殺害されるという痛ましい事件があり先日一審が出ましたが何と死刑、まあこの事件は明らかに被告に非がありますし罪無き外国人留学生が殺害され外交問題に発展する可能性があったので重く厳しい判決が出たのかも知れませんが。
台湾台南で一昨年マレーシア人留学生を拉致暴行殺害した28歳の台湾人の男に死刑判決という報道。釈放された場合の再犯率50%以上、反省の色が無いなどがその理由だそう:擄殺性侵馬國女大生!兇嫌殘忍犯案手法曝光 一審判死刑 https://t.co/yMjYDIAvoF pic.twitter.com/G3Gmk0RR2p
— OfficeShibata (@officeshibata) March 18, 2022
昨年離婚した日台卓球カップルの日本人女性も台湾では今だに謎のバッシングを受けてますし台湾も言われるほど親日ではない、というかトラブると手段を選ばず攻撃する人が台湾人の中にはいるということかも知れません。あまり台湾人と深い仲にならないように、そしてトラブルにならないよう気を付けましょう(苦笑)。【業務週報2022年4月第1週】