先日、台湾在住の元卓球選手で現芸能人の日本人女性と台湾人男性の日台国際結婚カップルに離婚の危機という下世話な報道が流れ現在日本でも台湾でも炎上中ですが、今回は国際結婚カップルが破局に向かうメカニズムを解明してみたいと思います。
私が日本人の配偶者等(配偶者ビザ)取得や更新の仕事を依頼される国際結婚カップルは大別すると2種類います。一つは日本人配偶者が外国人配偶者を自分で見つけてきた恋愛によるカップル、もう一つは結婚紹介所を利用したカップルや在日外国人が知人の外国人配偶者を日本人配偶者に紹介して国際結婚したカップルです。前者は結婚に至る交際期間もそれなりにあるでしょうし、相手の性格やバックグラウンド、欠点も承知済みでしょうから、離婚率は低いと思います。一方紹介による国際結婚は交際期間短い、年の差婚、外国人配偶者が日本語分からない、在日外国人の場合は裏がある人が多いなどなど離婚率が高くなってしまうのも致し方ないような気がします。
そんな離婚率の高い紹介による国際結婚カップルですが、中には筆談や今だと翻訳アプリを駆使してコミュニケーションしたり、外国人配偶者が日本語を覚え、日本文化に馴染もうと努力しうまく行く例もありますのでケースバイケースなのでしょうが。子供さんができるとカスガイというか通訳役になって離婚率はグッと下がりますので紹介型国際結婚カップルは子作りに励むことをオススメします。
あと、外国人配偶者の出身国が途上国ですと、結婚後、母国の家族や一族から仕送りを要求されたり、一族の来日の際に身元保証人になることを要求されたりという面倒事もあると思います。外国人配偶者の出身国が日本での不法滞在者が多い国ですと、やはり知人から身元保証や名義貸しやいろいろな助けを頼まれたりするかも知れません。外国人配偶者が女性で連れ子がいる場合も日本に連れてきての同居や養子手続きを要求される事が多いと思います。こう考えるとやはり国際結婚って相当大変かも知れません(苦笑)。
先程述べた「裏がある国際結婚」というのも在留資格目当て、財産遺産目当ての国際結婚で、日本人配偶者と同居していれば偽装結婚では無いのですが引っかかると厄介というか確実にトラブりますね。以前高齢者でそこそこ富裕層の日本人男性がキレイな若い白人の女性と家族の反対を押し切って国際結婚したら数年で急死して案の定裁判沙汰になりましたがこういうのも国際結婚のリスクなのでしょう。
でも1つの家族の中に2つ、3つの言葉や文化が入り交ざって面白い事は面白い、そういう生活をしてみたい人は国際結婚にチャレンジしてみるのも良いかも知れませんね。今回も閑話でした。
【業務週報2021/10】