先月茨城県の田舎町で日本人の老夫婦が就寝中何者かに襲われ、夫は死亡、妻が重傷を負うというありえない事件がありましたが、その容疑者がなんとベトナム人の技能実習生だったとのこと。仕事柄ベトナム人労働者の質の低下を実感しており、「遂に起こったか」という感じです。
留学生と技能実習生を中心とする在日ベトナム人が東日本大震災後の2012年から急増し現在33万人超、これまではベトナム人の犯罪といえば不法滞在や不法就労、資格外活動違反、万引き窃盗、地下銀行などの軽めの犯罪が主でしたが、こういう日本人が犠牲者となる凶悪犯罪が起きてしまうとなるともうそろそろベトナム人労働者の受け入れの仕方も再考したほうが良いのではと他人事ながら心配になってしまいます。日本韓国台湾でベトナム労働者を奪い合う人材争奪戦が起きてますし、ベトナムも人材の打ち出の小槌ではなく、優秀な人材もいつかは枯渇するはずでしょうから。もう枯渇しているのかも知れません。
リーマンショック前に日系ブラジル人労働者が日本に30万人以上いた当時、やはり人手不足を理由に無条件で適当な受け入れをしたところ、とんでもなくレベルの低い者まで来日するようになり、静岡県や愛知県で日系ブラジル人が加害者で日本人が被害者となる凶悪犯罪や事故が連続して起こりました。その後日系ブラジル人に対するイメージが悪くなり、その後のヘイトスピーチにつながるような差別やいじめが発生したと記憶しています。
今回のベトナム人技能実習生による殺人事件が「悪夢の始まり」にならないよう、現在の日韓関係のように日本とベトナムの関係が将来険悪にならぬよう、ベトナム人に対する間違った先入観や蔑視が日本人に植え付けられないよう日本政府、ベトナム人雇用企業、技能実習生の監理団体、特定技能の登録支援機関にはベトナム人労働者に対し適切な支援や管理をお願いする次第です。【業務週報2019年9月第2週】