4月から続けられてきた新型コロナウイルス拡大防止のための新規に日本に入国する外国人の入国制限が10月から緩和され1ヵ月、いつまでも引きこもってばかりいてはいられないということで、ここ数週間はいろいろな人とリアルに直接あってコロナ下の近況報告や情報交換に勤しんでました。マスク着用で距離置いてるんで会話も大変なんですが(苦笑)

お会いしたのは外国人派遣会社や人材紹介会社、技能実習の監理団体、ベトナム、インドネシア、ミャンマーの送り出し機関、特定技能の登録支援機関、旅行会社の人、行政書士の同業者の方、通訳者の方々なのですが、ボーダーは再び開かれましたがコロナ対策で手続きが煩雑になり1ヵ月くらいではまだまだ以前の水準にはということを痛感されられました。

コロナ下に日本に入国する難関というかハードルが現在いくつかありまして

1)査証申請時に提出を求められる誓約書問題
在留資格認定証明書を取得後、申請人である外国人が現地で査証を申請するのですが、その際にレジデンストラックに関する誓約書を添付する必要があります。この誓約書は受け入れ企業や団体が押印する必要があるのですが、その誓約書にハンコを押すのを嫌がる会社や学校が多いんですよ。まあハンコ押した以上責任が発生しますし、万が一クラスター感染源なんかが起こったらバッシングが起きるのは確実なので仕方ないといえば仕方ないのですが。

2)レジデンストラックの手間と費用負担問題
外国人が入国拒否対象地域から日本に入国した後に14日間の自主隔離と公共交通機関の使用自粛が要請されていますので、外国人の入国前に受け入れ企業、団体が隔離可能な宿泊施設を確保する必要がありますが、風呂や台所、食堂も共用は不可で専用である必要があります。ということは従来の技能実習生や留学生の宿舎は相部屋であることがほとんどで待機場所の要件を満たさない場合が多い場合が多いのですよね。ワンルームのアパートを週単位の契約で借りたり空港近くのホテルや民泊が盛んにやっている自主隔離サービスを利用できれば良いですが費用が発生し、それを誰が負担するのかという問題が発生しているようです。あと送迎の手間やコロナ以前と比べ、航空券代が高いの、航空便が少なすぎて予約できないなどの問題あるようです。

3)日本に来たら就くはずの仕事、会社がなくなっていた
これはこれから表面化する問題かも知れませんが、コロナ不況で外国人雇用の需要自体が人手不足だった去年と比べ激減しております。需要があるのは景気関係なく常時人手不足の農業と介護、巣ごもり需要で忙しい食品製造くらい、日本国内でも技人国の職種に就職できなかった留学生やコロナ不況で解雇された技能実習生が特定技能に流れてくるでしょうし、以前のように海外から人材を安価で安定的に呼べるようになるまでは国内にいる日本人や外国人人材で仕事を回したほうがお互い幸せなのかも知れません。

外国人労働者の受け入れ正常化にはまだまだ時間がかかるでしょうし、外国人雇用も不景気到来で昨年までのような需要を喪失してきているのは間違いないでしょう。転職、廃業するなら今のうちかも知れません(苦笑)。

閑話休題でした。

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