先日2024年の日本の人口が発表されましたが2023年と比べ55万人減の1億2380万人、内訳を見ると止まらない少子高齢で日本人が89.8万人減ったのを外国人住民を34万人受け入れ55万人の減少で食い止めているという状況のようです。
1年で34万人の中長期在留外国人の受け入れ、多くは特定技能、技能実習、技人国など在留資格の若い外国人労働者や留学生だと思いますが、は過去最高数で手続きを処理するだけでも大変なことだと思います、まずは在留資格の申請しないといけませんし、申請を受理した入管局は審査しないといけませんから。
それを実感したのは今年の初め、地球の反対側にいる日系人の方から在留期間更新許可の手続きの依頼を受け、軽い気持ちで引き受けたのですが、その方母国で会社を経営していてお忙しの方、なんとビジネスクラスの飛行機で更新手続のためだけに来日することに。
5月が在留期限で2月に来日、早速申請人住所のある某T入管にオンラインで更新申請、普段利用している名古屋入管ですと日系二世の問題の無い更新なら早ければ1週間、遅くても1ヶ月で許可が出るので今回もサクッと許可が出ると思っていたのですが、1ヶ月経っても全然音沙汰なし(苦笑。
こういうお忙しい方のケースでも日本との距離が近いアジア在住者の場合なら申請後一旦母国に帰って許可が出たら日本に戻ってきて新しい在留カード受け取りというふうにやれるのですが、南米在住の方だと流石にそれも難しい、T入管に電話を何百回かけても繋がらない、結局2ヶ月近く待ちましたが、母国での仕事があるので待ち切れなくなり申請を取り下げ帰国する羽目にという笑うに笑えない結末に(苦笑。
関東の同業者に話を聞くとT入管の申請は更新でも3ヶ月、認定だと6ヶ月、永住は1年以上かかるという私の想像を上回る審査期間の長さ、それも特に慎重な審査をしているわけではなく、単に申請が多く職員が少ないので書類が塩漬けされ入管職員に届くまでに時間がかかるそう。更新申請に至っては特例期間が切れそうな申請から処理していて、急いで在留期限の3ヶ月前に申請すると余計審査期間がかかり正直者は馬鹿を見るとのことでした(笑。
入管オンライン申請が始まる前にT入管に申請に行った時も朝イチに着いたのに関わらず既に長い行列が出来ていましたし、審査も他の地方入管より長くかかった記憶がありますが、オンライン申請になっても処理する職員が足りず以前と状況が余り変わっていないというのは悲劇、喜劇どっちなのでしょう。
在日外国人や訪日外国人旅行者が増えすぎて今いろいろな問題が起きていますが、出入国行政を司る役所がこのような状況では仕方がないと諦観させられました。【業務週報2025年5月第1週】