先日日本育ちで日本国籍取得済みウクライナ出身の椎野カロリーナさんという綺麗な女性がミス日本グランプリとなりましたが、「日本人じゃない」というバッシングをSNSで受け、更にマスコミに不貞をリークされミス日本辞退という興味深いニュースが。
5歳の時にウクライナ人の母親に呼び寄せられ日本に来て名古屋で育ったそうなのでおそらく来日時の在留資格は「連れ子定住者」だと思いますが、日本に来るといろいろ問題が起きる在留資格であります。この女性のように小さい時に日本に来た子はまだ日本に適応しやすいですが、年が上がるにつれ学校や勉強に慣れない、日本の生活に慣れない、母親の日本人配偶者や親族に慣れないなどの問題が噴出する傾向があります、多感な思春期に本人の意思ではない異国での生活を強いられるので反抗的になるのも十分理解できるのですがこういうケースに遭遇するともどかしくなりますね。
若い子たちなので日本語や日本での生活には成年後に来日した外国人と比べ比較的早く適応するのですが、やはり日本語も完璧では無いですし、母親が日本人配偶者と別居離婚すると日本の文化や風習について教えてくれる人も回りにいなくなり劣等感や疎外感みたいなものを感じてしまい不登校や進学を諦めたり非行などの問題が発生してしまう傾向があると思います。
今までも古くは日本生まれの在日韓国朝鮮人、中国残留孤児の中国帰国者、インドシナ難民のインドシナ定住者、日系人などが子弟を帯同しても日本に慣れない日本に馴染めない、親も日本語が分からない底辺労働者で満足に子供の教育が出来ず子弟が非行化半グレ化してしまう問題がありましたが、今後特定技能2号で子供の帯同や日本での出産が認められるようになると再燃するかも知れませんね。
今回の騒動の話に戻ると、外国人差別を避けるためにまず「外国籍であることを隠す」という選択肢があると思いますが、しかし今回のような外国人だと一目で分かる容姿ですとそれも通用しませんので「帰化する」ことになりますが、それでも日本国民は納得しなかったというのは今日本政府が盛んに言っている「外国人との多文化共生社会の実現」という理想が国民に受け入れられないことの証明かも知れませんね。しかし帰化して逆に外国人差別みたいなのを受けてしまったというのは本人ショックだったでしょう。
相撲みたいに勝敗がはっきりしていれば(八百長もあるみたいですが)、外国人力士が勝っても日本人は文句を言いませんがミスコンだと美に関する考えが千差万別なので今回のような騒ぎに発展してしまったのかも知れませんね。今回バッシングを受けたカロリーナさんには国会議員にでもなって外国人差別解消のために日本で頑張っていただきたいと思います。【業務週報2024年2月第3週】