台湾のベトナム人妻という日本人が知らない台湾

台湾の国際結婚カップルをテーマにした連続ドラマ「飄洋過海來愛你 ︳VƯỢT QUA ĐẠI DƯƠNG ĐỂ YÊU THƯƠNG」をようやく観了。なんと全部で30話もある長編ドラマで中国語の練習にとシャドーイングしながら見てたので見終わるまで1ヶ月以上もかかってしまいました。

このドラマ、台湾の台北の隣の新北市の三重(サンチョン)というちょっと治安の悪い街が舞台で夫が台湾人で妻がベトナムや中国からの外国人の4組の国際結婚カップルのストーリーなのですが、何と実在する外国人妻のライフストーリーや台湾での活動に基づいていて20歳前後の若さで外国人妻たちが来台、最初は中国語も台湾語も全然分からない、台湾人の夫は自分より何十歳も年上だったり、父親母親の言いなりだったり、生活能力が無かったり、子育てに無関心で全く頼りにならず、子育てをしながら自分で商売始めたり、内職したり外でパートをいくつも掛け持ちし働いたりして経済的に自立して台湾での生活能力を付けていくという話でした。外国人妻は強い。

最後まで観て分かったのですが、このドラマのスポンサーが宗教団体で(苦笑)、最初はお金に目の眩んでいた外国人妻たちが、日々の生活に追われ、夫や夫の家族との人間関係に疲れ、宗教にハマっていく様子は日本と一緒だなと感心させられました。日本でも定住外国人で宗教にハマる人は多いですからね。

ベトナム人妻が台湾や韓国、中国で大人気だというのもこのドラマを見ると頷けます。台湾も日本韓国と同様未婚化少子化を突き進んでますが、「公主病」の台湾人女性が多く(こんな事書くと台湾人女性に殺されそうw)、台湾人女性との結婚を躊躇するオタクで気弱な台湾人男性が多い一方、ベトナム人妻は跡継ぎの子供を数人産んで育てつつ、自分で仕事をして下手したら旦那を養えるくらい経済的に自立し、母国の実家や親族に仕送りするほどの働き振りとバイタリティですからね。

ただベトナム人女性を交際したり、結婚するのもいろいろリスクがあるようです。最近台湾であった事件ですが、ベトナム人女性と交際していた台湾人男性が、浮気を疑われ食べ物に睡眠薬を盛られ男性器をハサミで切られ便器に流されるという事件が。嫉妬深いという特徴がベトナム女性には強いのかも知れませんね。

また台湾南部の30歳の男性が、国際結婚紹介所に65万元支払いベトナム人女性と国際結婚したが、来台後6日で失踪、夫の親が詐欺罪で刑事告訴という事件も。後からスナップ写真を見るとベトナム人の新妻は露骨に嫌そうな顔をしていたり、夜の夫婦生活をナプキンに口紅を塗って生理を偽装し避けたりしていたそうですから最初から日本でもよくある就労目当ての国際結婚だったのではと思いましたが。

日本はベトナム人女性の国際結婚はまだまだ少ないですが、技能実習や留学より旨味があると分かれば今後増える可能性もあるでしょうから、この問題も注視していきたいと思います。

【業務週報2021/19】