先日静岡県の浜名湖で17歳の中国籍の男子高校生の溺死体が発見されるという事件が起こりましたが、容疑者がようやく確保、被害者とは知人の少年グループでフィリピンやブラジルなど外国籍の若者も含まれていたという予想通りで最悪の結果に。

事件のあった静岡県西部は1990年の入管法改正で定住者の在留資格の日系ブラジル人労働者が多く住むようになり2000年代以降定住化が進むと家族の呼び寄せや日本で結婚出産するブラジル人が増え、子弟の教育や不登校、非行が問題になりましたが、リーマンショック以降帰国するブラジル人が相次ぎブラジル人住民の数が半減してしまったのと「虹の架け橋教室」という外国人子弟の教育事業に予算が付いて外国人子弟の非行問題は解決したものと思ってましたがまさかこんんな事件が起こってしまうとは返す返すも残念としか言いようがありません。

ブラジル人も定住化が進み日本育ち日本生まれの子たちは日本人と同じように高校大学に進学できるようになりましたし、日本の学校に馴染めない子弟のために受け皿としてブラジル人学校がありますし、多文化共生教育や施策の充実により昔よりは外国人差別やイジメも減ったのに関わらずこういう事件が起きてしまったというのは根が深い、避けられないのかも知れません。

少子化が止まらず高齢社会が進むばかりの我が国では目下人手不足解消のために外国人労働者の受け入れが国策で進められていますが、物価高騰や超円安、国際人材争奪競争で外国人労働者の日本離れも同時に進んでおり、技能実習制度を育成就労制度へ、家族帯同可能な特定技能2号の在留資格の開始、特定技能2号から永住許可へという更なる外国人労働者の受け入れが今後されようとしています。

しかし定住外国人でも今でもこういう子弟の非行問題が起きてしまう現状を考えると、定住外国人より中小企業での雇用が多く給与水準が低い特定技能外国人が子弟を日本に呼び寄せて子育てや教育に時間やお金を割けられるかというと大いに疑問点が付きますがいかがでしょうか、日本でも昔中国残留孤児の子弟がチャイニーズドラゴンという非行集団を作り問題になりましたし、欧米では移民子弟の非行や犯罪集団化が今でも問題になっていますが日本も今後こういう問題に巻き込まれてしまうのかも知れません。

外国人労働者は金の卵、外国人との多文化共生が今ブームみたいになっていますが、実際こういう事件が起こってしまうとそれは幻想なのではと思わざるを得ませんね。今回若くして亡くなられた中国籍の少年には哀悼の意を捧げさせていただきます。【業務週報2024年3月第1週】