先日、四国香川県の県議8名が公費での知事との南米北米視察旅行の計画を立てたところ一人当たり263万円という高額な費用が問題となり市民や他の議員から反対意見が挙がりネットでも炎上するという事件がありました。

視察旅行は11月10日から19日で時差を考慮するとホテル6泊機中泊2泊で10日間の弾丸旅行みたいなのですが、パラグアイとブラジル、アメリカの三ヶ国を訪問、パラグアイは県人会創立50周年、ブラジルは県人移住110周年記念式典に参加することが主な目的だそうです、要は香川県にルーツある日系人との交流ですね。

日系人との交流自体を反対する人はいないでしょうが、航空機はビジネスクラス利用、6泊利用するホテルも最高額1泊6万6千円という高級ホテルを利用するという計画に昨今の物価光熱費高騰に怒る香川県民の皆さんから反対意見が相次いで挙がったというのが真相だと思います、まあ最初に煽ったのは朝日新聞ですが。

私も仕事でたまに南米ブラジルに行くのですが、自費で行くため予算が無くエコノミーしか利用できません。また地球の裏側ブラジルは当然ながらものすごく遠く、アメリカ回りでもヨーロッパ中東回りでも最低24時間以上は飛行機に座ってないと着かないんですね。エコノミーでブラジルまで行くとヘロヘロでグアルーリョス国際空港に着いた時点でもう動けない動きたくないというような状況なんです。それを考えると日系人との交流を目的とした視察旅行は公務であると考えられるのでビジネスクラス使用も致し方ないのではという気がしますが。

また宿泊するホテルも治安の悪いブラジルサンパウロ市ですとセキュリティのしっかりしたホテルでないと誘拐や武装強盗に遭う危険性がありますので高級ホテルという選択になってしまうような気がします。今回のような日程を公表していると強盗が待ち構えているということも考えられるほどの治安の悪さですから。現状超円安ですし物価の高いアメリカで1泊6.6万円のホテルが高級なのかどうかも怪しいと思いますね。

このように治安の悪い地球の裏側への弾丸視察旅行という事情を考えると一人当たり263万円という旅費もそれほど法外な金額でもないような気がします、相見積もりを取ればはっきりしますが。

一番良いのは税金投入せず議員さんたちが自費で視察旅行に行くことでしょうが、恐らく自費ですとこんなキツイ視察旅行に誰も行かないでしょうし、香川県民の皆さんに呼びかけても誰も行かないのではという気がします(苦笑)。

やはり日本人は日系人に関心が無いのということを再確認すると共に超円安や物価高騰で日本が貧しくなり日本人の心が荒んでいることも再確認できた今回の騒動でした。こんなことでは日本は日系人にも見放されますよ。

【業務週報2023年7月第3週】

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