先日は静岡県浜松市で行われた浜松ブラジリアンデー2023に、シルバーウィーク三連休に行われた結構大掛かりなイベントでブラジルの有名アーティストが出演する最終日夕方から数時間参加させていただきました。

会場は「松菱跡地」という平成不況時に倒産した百貨店跡地の更地、浜松市駅前のど真ん中にあるのですが何故か再開発が進まず塩漬けされたままになっているのは浜松七不思議の一つかも知れません(苦笑)、浜松は自動車社会で郊外にできたイオンやコストコが盛況な一方中心部は私が高校生当時の35年前と余り変化がない印象を受けましたが。

エスニックフェスでは珍しく入場料大人1人500円がかかるイベントで事前にSNSで論争みたいのがありましたが会場使用料とかブラジルや日本人のプロのアーティスト招聘料だと思えば安いものだと思いましたが。実際最終日は大入り盛況でしたし。

会場には結構な数のバハッカがあり定番ブラジル料理の串シュハスコやパステウ、コシーニャ、アサイー、リングイッサ、フェイジョン、ハンバーガーからマニソバ、タカカというマニアックな料理まで提供されていました。最終日の来場者はほとんどブラジル人のようで母国の料理を懐かしんでいるような感じでしたね。

ベトナム人技能実習生や留学生の受け入れや活用が始まるまで定住者の在留資格の日系ブラジル人労働者が単純労働現場での主力の外国人で浜松市でもピーク時の2008年には2万人近くのブラジル人が在住、それがリーマンショックや東日本大震災、浜松の製造業の空洞化で今は約1万人に半減、外国人総数もピークは2008年の3.3万人で今年2023年は2.7万人で6千人減少、昔の外国人集住都市が今や外国人労働者が寄り付かない街になってしまったというのは時代の流れかも知れませんが、地場産業である製造業の衰退や都市間での外国人労働者争奪戦が大いに関係あると思います。

浜松にブラジル人が2万人住んでいた頃はいろいろなブラジル人向けの商店やサービスがあって面白かったのですが、数が半減し定住化が進んでブラジル人自体がそういうブラジル人向けのサービスを避ける傾向が強まり、ほとんど成り立たなくなっているような感じがします。日本で最初に出来た老舗のブラジルショップも今年閉店してしまったようですし。

私もあと何年この商売を続けられるか分かりませんがブラジル人コミュニティーやビジネスの行く末を見守っていきたいと思います。【業務週報2023年9月第4週】