先日大阪の堺市で起きた若い日本人女性と子供殺害事件ですが、ブラジルに逃亡したブラジル人夫が被疑者として指名手配という最悪の結果に。

日系ブラジル人労働者の受け入れや在留資格の手続き代行を20年以上していますが、数年に一度男女間トラブルや夫婦喧嘩、別れ話など些細な事を発端とする凶悪犯罪が起き、日本人から見たブラジル人のイメージが悪くなってしまうのですね。ブラジルに移住した日本人は犯罪や問題を起こさず勤勉生真面目に働くので「Japonês garantido(信頼できる日本人・日系人」と言われるまでになりブラジルは世界有数の親日国家になりましたが残念な事です。

今回の事件でも「逃げ得問題」が起きてしまいました。2000年代に静岡県で凶悪犯罪や重大事故を起こしたブラジル人が母国に逃げ帰る事件が4件連続して起こりブラジル人のイメージが決定的に悪くなりましたが、ブラジルまで逃げれば日本に身柄を引き渡されることは無いし、死刑になることも無い、ブラジルの警察は真面目に仕事しない、捕まって代理処罰で裁判になっても自国民に対しては温情判決が出るという現実を考えると日本側が逃げられないような制度やシステムを作り自衛するしかないのかなと思わざるを得ません。

今年の夏もベトナム人による大規模な果物窃盗事件が起きてしまいSNSで炎上していますが、報道を見ていると自分たちで食べるための畑荒らしではなくてフリマアプリを活用したり、都市部まで盗んだ果物を運搬し街頭で格安販売、ベトナム食材店に卸したりと想像以上に大規模組織的な犯罪のようです。日本は今でも治安が良い国だと思いますが技能実習生のような低賃金の外国人や雇用が不安定な特定技能外国人など外国人労働者を受け入れが今後も続くでしょうからこういう外国人犯罪も減らないのではと予想しています。

少子化が止められない政府や労働者不足で外国人労働者の受け入れをせざる得ない企業主導で外国人との多文化共生やSDGsが今盛んに叫ばれていますが、実際にはコロナ不況で生活困難に陥った外国人や日本の甘いセキュリティーを突いた外国人犯罪が多数起こっていて外国人への蔑視や差別が日本国民の間で逆に醸成されているという難しい状況、今後も我が国が低賃金不安定な外国人労働者の受け入れをなし崩し的に続けていくのか、省人化無人化ロボット化など安価な外国人労働者に頼らない人手不足対策に転換するのか、今後も注視していきたいと思います。
【業務週報2022年9月第1週】

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