先日東京の老人介護施設で50歳の日本人男性介護職員が夜勤中に92歳の老女に暴行を加え死亡させ逃走、指名手配され北海道で逮捕されるという衝撃的な事件が。捕まった容疑者によると92歳の老女に度々暴言を吐かれ衝動的に暴行してしまったそうですが遺族は反論しており真相はどうなのでしょう。
少子高齢化が進む一方の我が国ですが介護職は長時間低賃金、地味な仕事であるためか日本人、特に若者に敬遠される職種となっており超人手不足、その解消法として外国人雇用が現在盛んな業種となっています。介護職では技能実習、特定活動、介護と3つの在留資格が能力や経験資格により取得可能ですし、景気関係なく常時人手不足なので就職や転職も容易、介護福祉士の資格が取得できれば他の職種では不可能な技能実習や特定技能から永住許可も可能、給付型奨学金で介護留学も可能と外国人から見ても他の業種への就職や他の在留資格よりインセンティブがあり優遇されているのですね。介護移住と言われる所以ですが。
ただ少子高齢化はどの国でも進んでおりどの国も介護職は不人気のようで外国人介護人材も争奪戦の様相が、香港や台湾は日本より早く外国人メイドや外国人介護ヘルパーの受け入れが始まったのですが、中華圏は文化の違いからか介護施設での介護ではなく介護人材を自宅に住み込ませて介護させる方法が人気、しかも日本より狭い住宅に外国人を住み込ませ24時間365日年中無休で老人を介護させ賃金は最低賃金以下という劣悪な労働環境生活環境もコロナによる入国制限で一変、コロナ中や後は介護ヘルパーの奪い合いのような状況になり現在急速に改善策を講じ外国人介護ヘルパーの確保や定着率向上を図っているようです。
技能実習制度に介護職が追加された当時技能実習生の日本語能力が問題になりましたが実際受け入れてみるとそれほど問題にはなっていないようですし、逆に日本語が出来ると被介護者と口喧嘩が起きたりという問題が起こることが明らかに。ロボット化や賃金上昇も介護業の性質上難しいでしょうから今後も外国人労働者や技能実習制度の活用で人手不足を凌ぐという状況が続いていくと思います。
私の子供の頃はまだ高齢者は子や孫が家で介護というか面倒見ていましたし子や孫の数も多かったので介護を外注せずになんとかなっていたのですが、少子高齢化が進み50年でこんなふうになってしまうとは驚き、団塊の世代やジュニアは外国人に介護の世話になること必至でしょうから今からインドネシア語やフィリピン語を練習してコミュニケーションできるようにしておきましょう(苦笑)。【業務週報2022年10月第1週】