今年2022年はコロナ禍が終わったと思ったら春頃から超円安が始まり毎月値上げの物価の高騰が非常に目立つ年に、私の仕事で言うと外国人労働者が物価高騰で貯金できない、超円安仕送りすると目減りするというダブルショックで外国人労働者の日本離れが起きる状況で、折角3月に入国制限が解除されたのにふたたび失速という最悪な状況に(苦笑)。

まあアジア、特にベトナムからの技能実習生は技能の習得より貯金仕送り、勤労デカセギ私費留学生も勉学や語学の習得よりバイトが目当てだったのは実際に彼らと接したことがあることがある日本人なら分かっていたことなので、超円安で「化けの皮が剥がれた」ということなのでしょう。お金稼ぎで日本に来ていた外国人労働者はお金が稼げなくなれば自主的に日本から離れ、日本に寄り付かなくなるというのは自然の流れでしょうし、日本にしぶとく居着いて犯罪多発という状況よりは日本離れしてくれたほうがずっとましなのではないでしょうか。

しかしそうなると困るのが今まで技能実習生や留学生バイト、特定技能外国人に労働力を依存していた業種職種や企業、人手不足に対応した接客や調理などのロボット、AI、DXなどの新しい技術が出てきていますが、すべての業種職種で人にとって代われるものではありませんし、高齢で頭コンクリな経営者さんですと今更新しいものに手を出すのも怖いということで二の足を踏まれるのかも知れません、でも今まで安かった外国人労働者が安くなくなり、しかも日本に来なっているのですから先見の明のある企業さんから今後は徐々に「外国人労働者の日本離れ」に対応し「外国人労働者離れ」が進むとは思いますが。

技能実習生と対極にある転職自由で職種の制限の無い在留資格定住者の日系ブラジル人労働者の雇用を見てみますとコロナ禍で入国できなくなった技能実習生や特定技能実習生の代わりに日系ブラジル人を雇用する業種や企業が急増し賃金が高騰、コロナ前と比べここ2年で+300円~500円は上がった感じ、時給1000円の求人では鼻で笑われる感覚です。日系ブラジル人労働者を雇用する企業は比較的大規模で業績好調なホワイト企業が多いと思いますので残業代や夜勤の割増賃金や交代手当などもしっかり払って定着率を高めるようにしていますし、良い企業に良い人材が集まるのですね。

技能実習生を雇用していて失踪される、特定技能外国人を雇用していて転職されると悩んでいる企業さんはなるべく高い給与を支払えられれば定着率も上がるでしょうし、高い給与を払えない企業は人手不足により淘汰されると思います。今までのような安売りすれば売上利益が上がるという時代ではありません、少子化で日本人労働者も減る一方超円安で外国人労働者も減る一方という大変な時代ですが頑張りましょう。
【業務週報2022年11月第5週】

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