今週は大口取引先からの急な依頼で愛知県の設楽警察、岡崎警察、岐阜北方警察、三河陸事などの遠方の申請が相次ぐという事態に。岐阜の車庫証明は流石に懇意にしている同業者に頼みましたが、他の申請は車で片道2時間程かけて申請に行く羽目に。

自動車登録や車庫証明の申請場合、OSSというオンラインでできる電子申請システムがあるのですが全部の手続きが出来るわけでもなく、取引先が対応していなかったり嫌がったりで、「使えない」という状況が何年も続いていいるのが現状です。今年デジタル庁が出来たことですし今後急速に使い勝手が良くなることを期待しますが。

入管局への在留資格申請も電子申請が数年前スタートしましたが、これまた在留資格や手続きの制限や申請人本人の申請不可、初回セットアップの煩雑さがネックとなり全く普及していないのが現状です。来年見直しがあるそうなのでこれまた使い勝手と手続きが拡大されることを願って今勉強中ですがいろいろ心配も。

というのは入管局の申請は偽装結婚や偽装就職など虚偽不正の申請が他の役所の申請より多いと思うのですが、もし虚偽の申請が多い在留資格も電子申請できるようになると電子申請を活用ならぬ悪用する問題外国人や悪質ブローカーが必ず出てくることでしょう。利便性を考えると外国人個人の申請人が本人申請で直接電子申請できるのが一番便利で理想的なのでしょうが、所属機関の職員や弁護士や行政書士や申請取次者などの業務に精通し倫理観がある(と思われる)日本人を噛ませるようにしたシステムにしたほうが不正防止のため良いと思いますがいかがでしょうか。

でも入管行って行列作ってイライラしながら待たなくて良くなる入管オンライン申請システムが普及したら行政書士の入管申請の仕事も値崩れを起こし激減するんでしょうね。逆にうまく営業すれば遠方いうか日本全国に住む外国人の入管申請をできるようになるのですから商機といえば商機なのかも知れないのですがやはり営業力のあったり受注力のある事務所に仕事が集まってという流れになるのかも知れません。

士業も今までは規制産業で競争もそれほど無く仕事は役所の様式美の世界でルール通りに業務を行えば法律に守られというのが旨みだったのですが、今後は規制緩和とオンライン電子申請などの技術の進化、そして競争の激化と価格競争で一部の難関資格の上位数割しか食えなくというか成り立たなくなるのかも知れません。私も老害や妖精さんと呼ばれるようになる前に早めにリタイヤして台湾かブラジルに移民しようと思います。事務所を買い取りたい人がいましたらお気軽にご連絡ください(笑)

【業務週報2021/41】