原因不明のまま第五波が収束し10月から緊急事態宣言が解除されたということで先週末は大阪へ泊まりで出張に。まだ酒提供が20時まで、食事提供が21時までという縛りが解除されてないためか夜の観光地や歓楽街は寂しいものでしたが、昼間は結構人手が戻っている感じが。忘年会シーズンや年末年始までに営業が通常化できれば飲食業も観光業も来年に向け先が見えるのではと期待が持てましたね。

大阪では前から行ってみたかったアパッチ部落を訪問。アパッチ部落というのは大阪城から河一つ隔てたところにあり、昭和30年年代のなべ底不況期に生活に困窮した在日朝鮮韓国人の人たちが太平洋戦争の時に爆撃にあい壊滅した大阪城の陸軍砲兵工廠の跡地に深夜不法侵入し鉄くずや銅などのお金になるものを盗み、取り締まる当局と抗争が発生したという面白い話があり、開高健の日本三文オペラや梁石日の夜を賭けてを昔読んで気になっていたんですよね。

アパッチ部落は大阪城公園と大阪ビジネスパークのすぐ隣にあるのですが、綺麗に整備され賑わう公園やビジネス街と比べ線路と河を隔てたアパッチ部落の荒み具合が凄く良い対比でしたね、昭和そのままというか。鶴橋や生野、東京の新大久保が造られた観光地コリアタウンとしたら、アパッチ部落は当時のママ、是非後世のために残して欲しいと思いましたが、大阪にとっても在日コリアンにとっても負の歴史なの難しいのかも知れません(苦笑)。

今コロナ不況でベトナム人技能実習生や留学生の生活困難や犯罪が問題になっております。仕事やバイトを失い母国に帰ろうにも帰国便が無く帰れず、在留資格の壁があり生活保護もなく仕事にもありつけず、最終的に犯罪に走ってしまうという構図はなべ底不況で生活に困って陸軍砲兵工廠跡に危険を犯して泥棒に入ったアパッチ族と似ているのではないでしょうか。

アパッチ族は結局当局の摘発を受け壊滅、その後いよいよ生活に困窮し当時行われていた帰還事業により約9万人の在日朝鮮人が北朝鮮に帰国したそう。日本で食い詰めて北朝鮮は地上の楽園だというプロパガンダに乗せられてしまい、現在脱北者が問題となっているんですよね。現在混乱している在日ベトナム人コミュニティーですがコロナ終息とともに落ち着くのか、日本での生活を諦めベトナムへの帰国ラッシュが起こるのか、どちらなのでしょうか。しかし日本は今も昔も底辺労働者としての外国人労働者の受け入れに熱心なのに感心させられた今回の大阪出張でした。