国外からの新型コロナウイルス感染防止の観点により4月から行われていた我が国の新規入国外国人の入国制限ですが、ようやく夏頃から段階的に緩和されるとの報道が先日ありました。

・対象国はコロナの収まったベトナム、タイ、オーストラリア、ニュージーランドと交渉
・対象者は外国人の経営管理者、技術者、技能実習生などのビジネス関係者
・人数は一日最大250名、空港はPCR検査が可能な成田、羽田、関空(セントレアは除外)

というのが現在入っている情報です。ビジネス関係者の中に技能実習生が含まれているのは、入国制限開始以降入国待ちになっている技能実習生が多数いることや、コロナ不況下でも人手不足な産業が技能実習職種の中にあることの現れだと思いますが、コロナ感染対策の手間や費用を考えると結構なリスクがあると思います。

具体的には
・来日に利用される航空機がチャーター便なので渡航費用が上がる
・来日前にPCR検査を行い陰性証明書提出が上陸許可要件となる
・来日後も到着した空港にてPCR検査を行うダブルチェック
・到着した空港からの移動は公共交通機関不可
・一定期間の自主隔離措置(免除有り)

というコロナ感染防止対策が予想されております。技能実習生の場合、送り出し機関のスタッフも簡単には動けないでしょうから日本国内の監理団体がこの作業を担わないといないわけです。

この第一陣の受け入れが成功すれば、次に教育機関が待ち望んでいる留学生、日本人配偶者や定住者などの身分系、最終的に観光客の受け入れ再開となると思いますが、アメリカや南米、ブラジルなどコロナを抑え込めていない国、コロナの感染が現在広がっている国に住んでいる外国人はコロナに効くワクチンが開発されない限り日本にやってこれないのではないかという気がします。

外国人旅行客の入国制限緩和が来年夏に延期された東京オリンピックまでに果たして間に合うのかというくらいの話ですので、インバウンドビジネスの方たちはあまり期待しないほうが良いと思います。外国人雇用業界や留学ビジネス業界の方たちもスケールダウンは否めませんので事業計画の見直しや商売替え、廃業も検討しておいたほうが良いかも知れません。私ももう今年は諦めました(苦笑)。

以上閑話休題でした。