日曜日に台北駅に行くと外国人労働者の職業訓練講座の修了式をやってました

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先週は今年最後の台湾出張に。台湾は来年1月に国のトップを決める総統選があるため既に選挙モードでしたね。台湾の選挙は日本と違い直接選挙なので盛り上がるのですよ。

台湾では帰化手続きが簡略化されているためか新住民と呼ばれる外国人住民(男性は少数で、台湾人男性と国際結婚し来台した外国人妻が圧倒的)でも投票権を持っている人が多く、選挙になると普段ガイジンと話なんかしそうにない政治家が突然外国人住民の後援会を結成し、愛想よく外国人のイベントに積極的に参加し、外国人に都合の良い政策を発表したりします(苦笑)。台湾は有権者が約1900万人しかいないため、新住民やその子供の日台ハーフの持つ「新住民票」は結構大きな価値を持つのでしょうね。

今回の総統選は現職が2期目の英語が喋れる聡明な女性、新人候補が台湾によくいるちょっと胡散臭い男性という構図なのですが、先日その新人候補がとある地方での座談会で「外国人が休日に公共スペースを占有して困っているが、何とかならないか」という質問を受け「外国人労働者専用のたまり場を作ったら良いのでは」と返答し、差別的だと現職やマスコミからバッシングを受ける羽目に。

香港では休日になると外国人メイドが駅や公園などにたまっておしゃべりする問題が顕在化していましたが、遂に台湾でもこういう問題が。台湾みたいな小さい国で70万人もの外国人労働者を受け入れれば、こういう問題がいつかは問題になると思ってましたが。

台湾でも日曜になると台北駅や中壢駅などに外国人が集って座っておしゃべりするので台湾人はぶっちゃけ邪魔そうな感じ、桃園駅や台中には実質外国人労働者専用の商店街や商業ビルもあるので、実質的には「外国人専用のたまり場」は台湾に存在すると思うのですが、LGBT問題を見ても分かるように台湾人は差別を非常に嫌う国民性があるので今回の発言が差別的だとして問題になったのでしょう。

日本でもバブルの頃、東京の公園や駅がイラン人のたまり場になったり、静岡県の浜松駅前が日系ブラジル人のたまり場になったりしましたが、これから外国人労働者は必ず増えるでしょうし、今増えているのも留学生や技能実習生など自動車免許を持っていない外国人で、公共交通の利用度が高いので香港、台湾のように公共空間が外国人に占居される問題が起こるかもしれません。

そういう意味で2020年の台湾総選挙には注目したほうが良いかも知れません。

*この投稿は特定の政治団体および政治家を応援するものではないので悪しからず【業務週報2019年11月第3週】