台湾のビジネス雑誌の特集が「偽装留学天国台湾(台灣,偽留學天堂)」という面白そうな内容だったのでネットで電子版を購入して読んでみましたので今回はちょっと紹介してみたいと思います。
「偽装留学」というのは留学を隠れ蓑にした不法就労や不法就労目的の留学を指し、2010年代のアベノミスク経済下で人手不足だった日本でも資格外活動違反の違法留学生バイトが流行りましたがそういう現象が台湾で起こっているというのですね。一体どういうことでしょう。
台湾に外国人が留学するルートは大別して4つあります。1つ目は海外聯招と言って希望する台湾の大学の入学試験を受けて合格したら授業料を払って留学する正規の留学方法。この場合アルバイトは労働許可を取っても週20時間までという決まりがあり日本の週28時間より厳しく決して偽装留学とは言えないはず。
残り3つの新南向產學合作國際專班、產學合作學習班、3+4僑生專班という留学制度が問題があり制度的に偽装留学になってしまっている、台湾政府が率先して偽装留学を活用しているというのがこの特集の指摘です。
この3つの制度の留学生制度は細かい違いはありますが制度設計としてはアセアン、アジア諸国からの留学生を正規留学より安い学費や学費無料で受け入れるかわりに台湾の人手不足産業や企業でインターン労働させることにあります。途上国の若者にとって台湾に留学できるというのは魅力的のようでアジアから台湾へのインターン留学生が急増している状況にありますが、どうやら留学前にエージェントに聞かされていた話と実際の台湾留学生活が違うようでインターンという名の下に労働漬けにされる留学生側から不満が出てしまっている状況らしいのですね。
台湾側からすると少子化で台湾人学生が集まらず廃校寸前の地方の無名高等教育機関もこういうインターン留学生を受け入れれば存続や延命化できますし、台湾人の労働者が採用できない斜陽産業のブラック企業でもインターン留学生を受け入れ労働させればこれまた労働力確保や人手不足解消できますから良い制度なのでしょうが、その影でインターン留学生が泣かされているというのは台湾の闇でしょう。
東南アジアや南アジアからの外国人留学生も日本韓国台湾で争奪戦となっていて、ベトナム人留学生は日本離れし台湾に向かっているという噂を耳にしますが単に台湾インターン留学のほうが合法的に稼げるからということかも知れません、日本は円安と物価高騰で偽装留学しても以前のように稼げませんから。
日本も以前は日本で就職できなかったり、技人国の在留資格に変更できなかった外国人留学生が泣く泣く母国に帰国という問題がありましたが特定技能の制度が出来て職種や給与を選ばなければあまり優秀でない私費留学生でも日本永住できる仕組みが出来ました。各国の留学制度や労働力としての活用の制度も今後注視していきたいと思います【業務週報2025年4月第1週】