9月7日は静岡県浜松市で行われたブラジル独立記念日のイベント「ブラジル ナショナル デー(Cores do Brasil)」に参加、浜松市はもともと製造業が盛んで1990年の入管法改正により人手不足解消のためにブラジル人労働者の受け入れが始まり最盛期には約2万人、製造業がほぼ空洞化してしまった感のある2024年の今でも1万人近くののブラジル人住民が住む日本国内有数の外国人集住都市なのですね。

浜松に2万人のブラジル人が住んでいた頃のブラジル人のイベントというと遠くてなかなか母国に帰れない鬱憤を晴らすかのようなガス抜き的なブラジル人のイベントが夏になると遠州灘海岸で毎週末行われブラジル人の若者と地元の日本人や日本の当局が駐車や騒音の問題でトラブルになっていたのを思い出しますが、浜松のブラジル人コミュニティーも数が半減して高齢化した今、浜松の中心地で秩序だったこういうイベントの開催が可能になったと感慨深く感じさせられましたがいかがでしょう(苦笑。

イベントはブラジル領事館の主催で行われたようで、昼間に市内のブラジル人学校に通うブラジル人の子供たちの出し物、夜はイベントの目玉として浜松城をブラジル色の緑と黄色にライトアップするという手の込んだ仕掛けが行われ、最初上手くいかず時間がかかったのですが参加されていたブラジル人の方たちで文句やヤジを言う人もおらずマナーの良さを感じさせました、ブラジル人はええカッコシイなので家族や子どもの前では行儀が良いのですね(苦笑。

日本は今少子高齢化の人口減少、労働力不足対策の一環として外国人労働者の受け入れを拡大していますが、賃金は上がらないのに関わらず円安や物価高騰が続き外国人労働者の日本離れ、地方に定着せず都市部に集中してしまう、日本に永住せずに母国やより稼げる韓国台湾などに転出してしまうなどの問題が起こっています。今の外国人労働者の主力は家族帯同が認められず永住許可へのハードルが高い技能実習生と特定技能一号なのでこういう現象が起こってしまうのでしょうね。

定住者の在留資格の日系ブラジル人は在留期限も家族帯同や日本での結婚や出産にも制限がありませんし、実際日本を気に入ったブラジル人は子供を日本の学校に通わせ日本で住宅を購入し日本に定住しているので、日本が外国人労働者を日本や地方地域に定住させたければ技能実習生も特定技能外国人もそういう制度にすれば自ずと日本に定住化するのではないでしょうか。

ただ日本に定住できるはずの日系ブラジル人も半数位しか日本に定住しませんでしたし、子弟を受け入れると教育の問題、もっと言うと非行の問題が発生し日本の治安が悪化する可能性もあります。在日ブラジル人の教育のセーフティーネットとなっているブラジル人学校も生徒からの授業料だけで経営できないようですし。ここらへんは大いに議論していただきたいと思いますが。【業務週報2024年9月第2週】