新型コロナウイルス、オミクロン騒動もようやく収束しつつあり、先月から空港での隔離や自宅待機もワクチン3回接種済者は免除になりましたので今月から海外出張を解禁することにしたのですが、まず第1発目から難易度の高いブラジルに決定(笑)。
私の場合、定住者の在留資格の日系ブラジル人労働者の受け入れや在留資格取得の代行業務を仕事を二十数年しているのですが、リーマンショック、その後の東日本大震災、民主党円高不況、安倍政権下でのベトナム人技能実習生の活用などなどここ10数年は日系人労働者の来日や日本での雇用に逆風が吹きまくる状況が続いています。
それでもインフレや治安、子育ての面でブラジルより日本のほうが格段に住みやすく日本での就労や生活を望む日系ブラジル人がまだまだ多く、何とか日本に来れないかという相談や問い合わせが私のもとにも連日連夜寄せられているのですね。
今現在特に問題となっているのが時代にそぐわなくなった定住者の範囲、定住者の在留資格は親の呼び寄せかつ未婚で未成年の日系4世までしか在留資格認定証明書が出ないのですが、日本人のブラジル移民が始まったのが1908(明治41年)、終わったのが1973年(昭和47年)でブラジルの日系人も5世6世の時代に突入してしまいなかなか在留資格が取れなくなっているのですね。民法改正で年齢制限も19歳から17歳に下がってしまいましたし。
またコロナ前に日系2世や3世に現地日本領事館で発給されていた特定査証も発給が停止され在留資格認定証明書や日本での雇用者からのERFS受付済み証の取得が義務付けられ、以前のように気軽に日伯を往復する「デカセギ」が出来なくなりこれもまた現地の日系人からは批判が上がっているようです。その他日本語要件や告知不足のせいか利用率が低迷し続けている日系4世の43号特定活動の在留資格の問題などなど問題を挙げていけば切りが無いような。
正直私一人で解決できる問題では無いのですが、少しでも日系人の方たちの力になれれば、日伯の懸け橋になれればというのが今回のブラジル出張を決めた最も大きな動機です。
しかし2年ぶりに国際線の飛行機乗るのですが、コロナ前と大違いでビックリです。最大の難関が日本で飛行機に乗る前、そして日本に帰る前にPCR検査を受け陰性証明書を取らないといけないのですが、これが結構なお値段と時間が。その他、切れていたパスポートの更新、ワクチン接種証明の取得、MySOSのインストールと入力、ファストトラックの入力、ブラジルのDSV(Declaração de Saúde do Viajante)の登録、万一ブラジルでコロナ陽性が判明した場合に備えての旅行保険加入、プライオリティパスの手配などなどまだまだやること山積み、早く以前のように気軽に日本と海外を行き来できるようになって欲しいと切に思いましたね。
ということでブラジルで再会できる方々、初めてお会いできる方々、楽しみにしていますのでよろしくお願いします。【業務週報2022年4月第2週】