今週から「飄洋過海來愛你 ︳VƯỢT QUA ĐẠI DƯƠNG ĐỂ YÊU THƯƠNG」という台湾の地上波で訳あり国際結婚カップルの日常を描く面白そうな連続ドラマが始まったのでネットで鑑賞。第1回目は両親と同居する台湾人の夫とベトナム人の妻の国際結婚カップルの話だったのですが、ベトナム人妻がベトナムの母国への国際電話に4万8千元も使ってしまい夫婦喧嘩に。夫の両親は息子の味方をして孤立無援のベトナム人妻は家を飛び出し、悪いベトナム人妻の仲間に勧誘され悪い仕事にという内容でした。

台湾も日本同様少子高齢化や未婚化晩婚化が進んでいますが、台湾で今目立つのは夫が台湾人で妻がベトナムやインドネシア人などの東南アジアからの外国人妻の国際結婚。台湾の場合、親孝行や世間体のために結婚する意思があっても台湾人女性と結婚できない台湾人男性は最終手段として国際結婚紹介所を利用しアジアからの花嫁を求める傾向があるようです。写真やネットで妻を選ばせ、台湾人夫がベトナムに赴き一回のお見合いで結婚手続きをし帰国後妻を呼び寄せるというのは日本の結婚紹介所経由による国際結婚手続きより強引のような気がしますのが。

台湾人女性と結婚できない、できなかった台湾人男性というとイメージするのは容姿は別にして、所得の低い人、運転手や建設作業員のように職場結婚が難しい人、両親や家族と同居している人、屋台や農業のような安定しない仕事をしている人、酒やバクチをする人、そういう人が年齢の離れた言葉や文化の違う外国人妻と国際結婚するのですから破局に至るケースのほうが多いというのが実情かも知れません。ベトナム人妻のほうはそういう内情を知らされていないでしょうし、先進国の台湾に嫁すれば経済的精神的に苦労しない、母国の家族にも仕送りができると思いこんでいるでしょうが、実際は逆の場合が多いでしょうから。

台湾人夫と別れたベトナム人妻はシングルマザーとなり台湾人のやらない3K仕事に従事したり、ベトナム料理の屋台を始めたりして生活を凌ぐのですね。中にはスレてしまって犯罪や詐欺みたいな事をするベトナム人女性も出てきます。先日も台湾の田舎で既婚の台湾人の男が浮気相手のベトナム人女性に合資でベトナムショップを経営することを持ちかけられ100万元貢いだのに店がオープンした途端別れ話を切り出され女性を刺殺という痛ましい事件が起こりましたが、この手の男女間トラブル、金銭トラブルは多いでしょうね。

2007年に「別再叫我外籍新娘(もう私を外国人妻と呼ばないで)」という連続ドラマが台湾で放映されて話題になりましたが、あれから十数年経ち、今台湾には移工と呼ばれる日本の技能実習生のような外国人労働者が約70万人、新住民と呼ばれる日本の定住外国人のような外国人住民が約50万人にも。台湾の少子化や人口減少、晩婚化未婚化はもう解消できないでしょうから、今後も台湾は日本同様外国人人材の受け入れに邁進するような気がするので、いろいろな問題が起こるのでしょうね。

【業務週報2021/11】