左が9年位使ったスマホ、右が今回買い替えたスマホ、結局スマホが進化し機能が付き過ぎてデジカメ、ビデオカメラ、パソコン、雑誌や本、財布などが売れなくなったような(苦笑)
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およそ9年ぶりにスマホを機種変、私の場合、通話とカメラ、メールチェックくらいしかスマホを使わないので小さいスマホ(今は無きsony ericssonのxperia mini)を気に入って9年間も使っていたのですが、流石にAndroid4.4ですと動かないアプリが増えてしまい今回ようやく機種変、しかも同じような小型スマホを探したら日本では小型スマホがほぼ絶滅しており、結局中華スマホに行き着いてしまったわけです。
しかし9年も経つと技術の進化が凄まじくスマホの性能も格段に良くなっていてビックリ。UIとカメラの画質と操作だけはxperia miniのほうに軍配が上がりますが、新たに買った中華スマホはDSSS、インカメラ、顔認証、指紋認証、NCFなどxperia miniに無かった技術がテンコ盛り、これを中国のメーカーが安価に作れてしまうというのは驚異、高性能高品質のMADE IN JAPAN製品も昔は安いだけが取り柄で粗悪品と呼ばれたMADE IN CHINA製品もほとんど性能差が無くなってしまっている印象です。
その昔、20年位前に静岡県の浜松市に携帯電話を作っている工場があって外国人がいっぱい働いてましたし、10年位にも静岡県某市にアイフォンの部品を作っている工場があって仕事で行きましたが、どちらも工場自体が無くなってしまいました。恐らく中国で作ったほうが安くて品質もそれほど変わらなくなってしまったということだと思います。
バブル崩壊後の日本はデフレで安いものしか売れないと日本の生産拠点をせっせと中国に移し、日本人技術者を中国に派遣し技術指導し、国内でも中国人技能実習生を受け入れ日本の職人技を教え込んでいたわけですが、結局景気も良くならなかったし、結果的に技術や技能を盗まれただけだったのかも知れませんね。
ここ数年のアベノミクスで製造業の国内回帰が進みましたが、日本に生産拠点が戻ってきても現場で働いているのは日系人や技能実習生などの外国人労働者ばかり、日本の少子化の現状を考えるとこの傾向は今後も止まらないでしょう。そのために政府も特定技能の在留資格を創設したわけですから。
戦後日本、特に愛知県の経済や雇用を牽引していた製造業ですが技術的にも経営的にも厳しいと言わざるえないと思います。せめて私が現役のあと10年位は空洞化しないことを祈って筆を置かせてもらいます(苦笑)