今週は良いニュースが2つも。一つは日本が3月から中長期在留の新規入国外国人の受け入れを再開するというニュースともう一つは台湾が外国人ビジネス客と外国人観光客の受け入れの再開を表明したというニュースです。
日本の入国制限解除はコロナ禍になって3度目、前回は2021年11月に解除されたもののすぐオミクロン騒動が起こりわずか2週間程で再び鎖国、2022年正月過ぎに第6波がやってきて現在に至っています。オミクロンがそれほど危険ではない事が分かっても「選挙対策」のために入国制限が続けられていたのですが、日本内外で非科学的な入国制限に対する批判や40万にまで増えた「日本入国難民外国人」が出てしまいようやく来月の入国制限の解除を「検討」するということになったというのが実情のようです。
台湾は昨年2021年にまず正規外国人留学生、その後外国人労働者の受入れを再開し、2021年年末から春節休み中までは台湾人の母国里帰りのために外国人の受入れを一時中断、今週から再び再開という段階的に入国制限の緩和をしている点に特徴があると思います。これは台湾が台湾人を含め自宅での隔離を認めず政府運営の集中検疫所や民間の登録隔離ホテルでの隔離を義務化していて収容能力のためだと思われます。現在台湾人14日間、外国人の場合+7日で21日という長い隔離期間ですがこれも10日に短縮されるよう。でも10日も隔離されるとなるとビジネス客も外国人旅行客も台湾訪問を尻込みするでしょうが、厳格に隔離したおかげで台湾はコロナを今まで抑え込めたのでしょうからこれはジレンマでしょうね。
日本の入国制限緩和は来週には正式な内容が発表されると思いますが、オミクロン感染者がそれほど多くない国(非指定国)から入国するワクチンを三回接種済の者に対しては自宅待機も免除という考えられない優遇策もあるようで11月の審査済み証形式より大分入国手続きに対する手間は軽減されるのではと期待しています。COE発給済みで入国待ちの外国人が約40万人いて一日の入国者上限が5000名ですからそれらの外国人をフルに入国させても80日、実際には4月末に在留資格認定証明書の期限が切れる外国人も多数いますし、4月の新学期までに留学生を入国させたい日本語学校や専門学校、4月の新年度まで技能実習生や外国人労働者を入国させたい企業などが多いでしょうから当初は相当混乱するでしょうが(苦笑)。
2020年新春に始まったコロナとの戦争も2年でようやく収束と思うと感慨深いですが、また変異種が出たり、第7波がやってきて入国制限が始まったりという事態もありえる話ですので気を引き締めていきたいと思います。【業務週報2022年2月第4週】