先週末は新型コロナウイルスにより大打撃を被った観光、飲食業に少しでもお金を落とすためにGOTO キャンペーンを利用し関東方面へ。GOTO TRAVELは初めて利用したのですが、3万円が定価の2泊3日パックツアーが政府の35%補助金で-1万円、地域共通クーポンという旅先で使える商品券ももらえて-5千円、実質負担なんと1万5千円で済むらしいです。リーマンショックの時の1000円高速の再来で三密が起こらなければ良いと思いましたが。
金曜の夜に東京に着いたのですが、ハナ金にも関わらず在宅勤務が進んだせいか、コロナ不況のせいか、東京は地下鉄も街も閑散としていてビックリ。去年まで街を闊歩していた外国人旅行者も当然消え失せてましたし。東京、京都、大阪、北海道、沖縄など今までインバウンドビジネスでイケイケだった地域がコロナショックの爆心地なのでしょう。愛知県は逆に外国人旅行者が来ず、インバウンドビジネスへの依存が少なかったのが幸いしたのかもしれません。
翌土曜日は午前中東京時代の知り合いと会ってから午後代々木公園で行われた「ベトナムフェスティバル 2020~ベトナム・アジアの心~」を見学。コロナで延び延びになっていたのを東京都でイベントが解禁されたため開催したそうで昨年は13万人参加のところ今年は三密対策として4万人ほどの来場者だったそうです。入り口では入場者数カウントしてませんでしたが(苦笑)。私が良く参加する東海地方で開催されるブラジル人のイベントですと日本人の来場者は数えるほどで「ブラジル人によるブラジル人のためのお祭り」という感じなのですが、このベトナムフェスは日本人の来場者のほうが多いくらい、料理店も日本語表示ありましたし日本人客をターゲットにしたお店が多く、逆にベトナム人の留学生や技能実習生が来てもあまり楽しめないのではと余計な心配をしてしまいました。
日曜日は電車で埼玉の熊谷まで行き、車を借りて群馬の太田、大泉という今一番話題の外国人コミュニティーへ(苦笑)。北関東になぜ不法滞在者が逃げ込み、コミュニティーができたのかというのを自分の目で見て考えてみたのですが、外国人が適度に多く不法滞在者が溶け込みやすいのが一番の理由ではと思いました。オリンピックを来年に控えた東京だと警察の職務質問が多く不法滞在者が住むにはリスクが高いですが、外国人が一人もいないような田舎でもやはり外国人は目立って職質を受け不法滞在がバレる可能性が高くなると思います。その点北関東は外国人が適度に多いんですね。あと少子化や人口流出で空き家が多く、大家が外国人店子に寛容という面もあると思います。日本人は入居しないような不便なところにある老朽化した物件だと外国人しか部屋を借りようと思わないでしょうから。
外国人集住都市の群馬県大泉町は十数年ぶりに訪問、ブラジリアンプラザという日系ブラジル人労働者のための2階建の大きなショッピングセンターがあって以前来たときは流行っていたのですが、もぬけの殻になっておりこれまたビックリ、一階に現在入居しているのは旅行会社と不動産会社(2社ともコロナで休業中)と大泉町の観光協会のみ、しかし観光協会の中に「日本定住資料館」というサンパウロの東洋人街にある文協ビルにある日本移民史料館を模して作られたと思われる日系ブラジル人の日本デカセギの歴史を展示したスペースができており日系2世のオバサンが熱心に説明してくれました。当日来たお客が私達を含め3名だけなので暇で仕方なかったのでしょう(苦笑)。
ブラジリアンプラザの2階は昔はブラジル料理のレストランだったのですが、リスタートコミュニティーと呼ばれる生活困難に陥った外国人労働者の一時避難シェルターが6月に作られ稼働していました。41室の個室が作られ現在15名が入居中、入居者は中高年の日系ブラジル人が多い印象、入居費は無料で生活保護を取らせるようなことはせず寄付やバザーの売上で自活、日本語を勉強し、職が見つかればまた出ていくというシステムだそうです。一攫千金を夢見て日本に来たのに、こんな結末になるとは悲劇以外の何者でもありませんが、ブラジルに移民した日本人移民も同じじような状況だったわけで、これが移民の実情なのかもなのかもしれません。
端折って書きましたが、現地でお世話になった皆さん、情報交換してくださった皆さんありがとうございました。