先日在留資格の相談に訪れた個人客の外国人の方、ご自分で奥さんの在留資格認定書交付申請を2度したが2回とも不交付、何とかならないかということでしたが、私の力不足で何ともならずゴメンナサイという残念な結果に。

昨年2020年に起こったコロナショックとその後押し寄せたコロナ不況が在日外国人の雇用や生活に水面下で甚大な影響を与えているようです。正直東海地方の自動車産業は半導体不足の問題を除けば在宅勤務の普及と巣ごもり需要で今のところ「コロナ好況」みたいな状況なのですが、コロナ不況の影響をモロに食った観光業や飲食業、今まで外国人旅行者の落とす金で潤っていた地域では雇用が相当悪くなっており、末端の在日外国人や外国人労働者にそのしわ寄せがいっているようです。

私の事務所でも自動車関連の取引先で働く外国人労働者の方たちのビザ手続きの依頼は雇用や所得はコロナ前と変わらず安定しており問題無いのですが、個人客のリピーターや一見客の外国人のお客さんは解雇されたり失業してたり、自分の意に反する転職をしてたり、所得がコロナ前と比べ大幅に減少してたり、税金や年金払えず滞納してたり、それらが原因で夫婦仲が悪くなってたりというケースも多く、コロナのせいとは言え在留状況が悪い外国人が増えているのではと推測しています。

コロナ不況のせいとは言え在留状況の悪い外国人のビザ手続きは不許可のリスクもありますし、書類作成も気を使いますし、そもそも失業している人がお金払いが良いはずもないので、手間と報酬を考えるとほとんどボランティアというかプロボノ活動というか、タダ働きみたいな感じになってしまうので、なるべく断るようにしているのですが、やはり今のような不況下ですといわゆる「ビザでお困りの外国人」が多いようで問い合わせや紹介も多いのですがジレンマを感じますね。

先日岐阜に行ったらかつて日本最大級の行政書士法人といわれた事務所がツワモノどもが夢の跡のようになってました。この事務所の場合、法令遵守意識の欠如による内部崩壊も原因でしょうが、このコロナ不況と長引く入国制限により入管ビザ専門の行政書士事務所も売上が激減したり、経営が行き詰まったり、顧客の奪い合いやトラブルになったり、業務から撤退するところが増えてきているような気がします。

ということで行政書士の登録をお考えの方は再考を、資格取得学校の言うことやSNSの粉飾された自作自演投稿を鵜呑みにしないことをオススメします。業務週報2021/34】