ご挨拶
2003年に在日外国人の入管ビザ手続代行、外国人労働者の受け入れコンサルティングをするために設立された弊所も15年目を迎えることができました。
現在、我が国は少子化による労働力不足が社会問題となっており外国人労働者が脚光を浴びております。昨年2016年は1年で13.6万人も外国人労働者が増え、総数で初めて100万人を突破しました。今後我が国の人口減少、労働者の減少は加速しますから、労働力不足を緩和する手段として外国人労働者の受け入れの拡大は社会的使命だと言えるでしょう。
しかし新規に外国人を雇用する企業が増える一方、外国人雇用企業の不法就労や資格外活動違反助長、外国人労働者との労使間紛争の発生、人権侵害などの問題も噴出しております。人手不足のために安易に外国人を雇用する企業が多いですが、外国人の雇用は日本人を雇用するより難解であると言わざるを得ません。
一方、今春家事使用人の外国人労働者が初めて来日しましたし、秋には技能実習法が施行され外国人技能実習制度が大きく変わります。また今後も介護や農業の在留資格の新設、日系4世への在留資格の付与などが計画、検討されております。外国人労働者の活用が企業や経済活動をイノベーションする可能性があるのです。
「法令を遵守し、優秀な外国人労働者を優秀な日本の企業へ繋ぎ、我が国と地域の成長に貢献する」。この一文を事務所の経営理念として20年目に向かって行きたいと思います。
2017年5月 行政書士 柴田 信志